【魔法】子どもがひとくち食べる言葉かけ(1.2.3歳向け)

保育園

保育園栄養士 はなこ と申します

給食の時間、好きなものは自分で進んで食べられるけど、苦手なものを残してしまう子がいます。

苦手な食べ物も、ほんの一かけらでいいから食べてほしいですよね。

保育士や栄養士が実際にかけた声掛けで、一かけら食べることに成功した声掛けをご紹介します。

どんな音がするかな

この日はきゅうりのサラダがありました。

なかなか自分で口に入れることができない、はなちゃん(仮名)がいました。

保育士が言いました。

保育士
保育士

このきゅうり、噛んだらどんな音がするかな? ぽりぽりかな? しゃきしゃきかな?

はなちゃんは迷いつつもまだ食べません。

保育士
保育士

じゃあ、先生が一口食べてみるから、どんな音が聞こえるかやってみるね

実際に保育士も食べてみて、子供の耳に少し近づき

保育士
保育士

先生はしゃきしゃきってきこえたよ。次ははなちゃんのも聞かせて

はなちゃんは先生とにこにこでやり取りし、きゅうりをひとつ口に入れることができました!

先生ははなちゃんの口元に耳を近づけ

保育士
保育士

はなちゃんのもいい音聞こえるね。こっちはどんな音かな?

と、他のおかずも勧めていました。

はなちゃんは楽しく食べることができました!

どっちを食べる?

今日はチンジャオロースの日でした。

お肉は食べられたけど、赤いパプリカをよけて食べない、はーくん(仮名)。

はなこ
はなこ

パプリカ、大きいのと小さいのがあるね。

小さいのが赤ちゃんパプリカ、大きいのがお父さんパプリカ、どっちが食べたい?

はーくんは「赤ちゃん!」と答えてくれました。

はなこ
はなこ

赤ちゃんパプリカ食べるのね。はいどうぞ。

スプーンに乗せて口に運んであげると、小さいパプリカを食べることができました!

はなこ
はなこ

食べられれたね。お父さんパプリカもどうですか?

はーくん「もういい」

と断られてしまいましたが、

一つ食べられてよかったです。

自分で選べる喜びがあるので、他にも形や色、味つけで選んでもらうのがおすすめです。

  • おにぎり 三角にする? 丸にする?
  • おかず  オレンジにする? 緑にする?
  • 温野菜  塩にする? マヨネーズにする? ケチャップにする? 混ぜてみる?

などです。

1歳なら2択、2〜3歳なら3択・4択などと年齢や本人の様子とともに選択肢を増やしていくとよいですね。

お気に入りと一緒に

おかずは食べるけど、ご飯が進まない。なーちゃん(仮名)。

ご飯を勧めてもなかなか食べてくれません。

お洋服には大好きなアンパンマンが書いてありました。

はなこ
はなこ

なーちゃんのアンパンマンはお腹空いてるかな?アンパンマンご飯どうぞ

お洋服のアンパンマンへスプーンに乗せたご飯を勧めました。

なーちゃんはその様子をじっと見つめていました。

はなこ
はなこ

(アンパンマンの真似をして)おししい!ありがとう!

アンパンマンおいしいって。よかったね。なーちゃんもどうですか。

なーちゃんの口にご飯を運ぶと、口を開けて一口食べてくれました!

その後、自分でスプーンにご飯を乗せ、自分でもアンパンマンに食べさせている様子が可愛かったです。

アンパンマンじゃなくても、動物や乗り物が書いてあることがあるので、そのイラストに食べさせることもありますよ。

何も模様がないときは、ぬいぐるみや、車のおもちゃを持ってきて、代用してもうまくいきました!

お家にあるおもちゃで試してみてください。

ネーミング

給食で、豆腐の落としあげの形がいびつになってしまいました。

鶏の唐揚げは大人気ですが、中身が豆腐だと完食できない子もいました。

はなこ
はなこ

今日はごつごつな形が恐竜みたいなので、恐竜揚げです!

子供たちは「恐竜だって」と喜んでかじってくれました。

他にも、擬音を楽しんでくれるので、「ぽりぽり小魚」「しゃきしゃきサラダ」「ころころスープ」など

献立名を工夫することで保育士たちも声がかけやすくなり、食事が進むことがあります。

保育士
保育士

今日のメニューは野菜が「ころころ」に切ってあってかわいいね

サラダは本当にしゃきしゃきっていうのかな?

ネーミングは大切ですね。

子供に今日のおかずを命名してもらうと食卓での会話も広がりますね。

それでも食べなかったら?

断固拒否!ぷい!

という日もたくさんあります。そんな日は

諦めましょう!

じゃあ、おしまいにしようね。

と潔くやめています。

特に1.2.3歳は無理せず、食事が楽しい時間になるだけで100点です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

毎回うまくいくわけではないですし、何回も同じ声掛けでは食べてくれなくなってしまいます。

一かけらでも食べることができると、成功体験につながり、自信につながります。

また、味も少しずつ慣れていくので、いつかは食べ慣れていきます。

食事の時間が少しでもが楽しく過ごせるように、ぜひ試してみてくださいね。

はなこ でした。

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